当協会では今年設立30周年を迎えたことを記念して、広く市民の皆様に健康に役立つ情報を提供したいと考え、11月10日に講演会を開催しました。会場の秋田キャッスルホテルには、関係者のほか、一般市民の方々もたくさん来場されました。
講師は東京医科歯科大学名誉教授の藤田紘一郎先生。演題は「寄生虫と免疫力」。先生は寄生虫学、熱帯医学、感染免疫学の権威であり、サナダ虫と「共生」していることでもよく知られています。寄生虫の意外な効能と、人間本来の健康とは何かという考察をやさしく楽しく語られました。
来場者からは口々に「ためになった。」「来てよかった。」との感想をいただきました。これからも地域の方々との交流ができる活動を続けていきたいと思います。
第4回東北地区ペストコントロール研修会が平成23年11月10日、秋田キャッスルホテルにて開催されました。
この研修は、東北地区の会員各社が互いに研究や体験を発表しあうことによって、技術の向上と交流を図ることを目的に東北各県の持ち回りで開催されているものです。
今回は、東日本大震災後の津波被害地域で行われた広域防除の報告と考察を中心に行なわれました。また首都圏などで近年発生が増えているトコジラミ(俗称:ナンキンムシ)の秋田県内での発生事例についても報告されました。
発表演題は以下の通りです。
1.「宮城県協会による震災の防疫活動」
2.「岩手県内被災地の消毒業務報告」
3.「福島県内被災地のペストコントロール」
4.「秋田県内におけるトコジラミ駆除事例」
平成23年11月10日、秋田キャッスルホテルにて秋田県ペストコントロール協会設立30周年記念式典が行なわれました。
来賓として秋田県および秋田市の関係行政のほか、秋田県ビルメンテナン協会様、秋田県栄養士会様など県内諸団体の代表の方々にも多数お越しいただきました。ペストコントロール協会からは、日本協会、東北各県協会、そして全国各協会会員始め、メーカーやサプライヤーの方々のご参加もいただきました。参加した会員の中には気仙沼で被災された方もいました。
この式典にあたって4名の功労者に感謝状が贈られそのご労苦を讃えました。
設立以来の協会のあゆみを振り返りながら、地域の公衆衛生に貢献するための活動推進を決意しました。
式典に引き続いて記念祝賀会が、東北地区ペストコントロール研修会の懇親会と合わせて開催されました。
乾杯後のアトラクションとして、重要無形民俗文化財、西馬音内(にしもない)盆踊りの幽玄な舞が披露されました。
続いての祝宴では交流と親睦がはかられました。とくに震災後の広域防除で一緒に活動した仲間達が再会して大いに語り合う姿が印象的でした。
今回の一連の記念事業に当たっては、資機材メーカー、サプライヤー9社から協賛出展をしていただき、来場した皆様へのペストコントロール情報の提供として一役かっていただきました。ご協力に感謝申し上げます。